ワリエワ選手めぐるドーピング問題 トリノ金メダリスト荒川静香さんがコメント(全文)
フィギュアスケート・トリノオリンピック金メダリストの荒川静香さんが、ROC(ロシアオリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手をめぐるドーピング問題についてコメントしました。
以下、コメント全文。
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どのような経緯であれ、ドーピング検査で禁止薬物が検出された時点で、記録取り消しや以後の競技に出場できない期間が発生するのがルール。だからこそ、アスリートはドーピング検査の目的や、禁止薬物と関わらないよう競技生活の中で注意すべきことなど、競技と健全に向き合っていくために厳しい教育を受けている。
トップアスリートは抜き打ちでの検査も行われるため、日頃から食べ物、飲み物に薬物が混入していないか、口にする物には注意するよう徹底し、痛み止めや風邪薬ですら、細かく専門の医師に成分など確認してもらってから服用するなど、細心の注意を払っている。
今このオリンピックで混乱している要因は、オリンピック期間に入ってから、2か月前の検査結果が届き、その調査が間に合っていないことで、ワリエワ選手の出場が継続されていることにあると思う。その結果、他の選手に大きな影響が出てしまっている。