プロ野球の阪神は16日、岡田彰布新監督の就任会見を行いました。

15年ぶりに阪神の指揮を執る岡田監督は会見で目指すチームを聞かれ、「勝てるチームでしょ」と、即答。さらに“伝統の一戦”のライバル・巨人については「それほど意識はしないですね」と語りました。

◇以下、岡田彰布新監督の就任会見主な一問一答

――守備に関してエラーを減らしたいとおっしゃっていましたが、どうアプローチしていこうと考えていますか？

「エラーって数ではないと思うんです。セ・リーグトップとかで数が多いからすごく目立つというか。僕も2003年は守備コーチをしていましたから、ファインプレーとか大胆なプレーというか、アウトにできるボールはアウトにすると、もう一回基本にかえる。臨時コーチとかが来ていたけど、最終的には本人ですよ。まず1番言いたいのはスローイングのエラーですよね。キャッチボールからやるか。アウトにできるボールを確実にアウトにする、そこからになると思います。色々なポジションを守ったというのが加味されるのかもしれませんが」

――これから戦力を見極めていくと思うのですが、『あれ』(優勝)に関しては就任1年目から狙えるチームだと思いますか？

「6位、6位という時代もあったので、そういう頃からしたら当然狙えるんじゃないかな。クライマックスの戦い方も今はあるかも分からないんで。そのへんは試合を重ねるごとに徐々にやっていきたいと思いますね」

――阪神の監督は15年ぶりということで、若手選手との年の差が開いたと思います。佐藤輝明選手とは40歳以上離れているが、若手とのコミュニケーションに心配事、不安はありますか？

「コミュニケーションというか、話はしますけど、言葉で打てないでしょ。コミュニケーションだけでは打てないと思いますよ。だから練習とかで、本人が打てるようになったら、初めてそこでそれがコミュニケーションだったかも分からないですし。だからそんな僕コミュニケーションとか、年が離れてるとか、親の年齢かも分からないけど、もうちょっと上の人間でもね。そういうのは全然気にしてないですね」

――15年前のようにコミュニケーションを取る上で意識を変えるということはないということですか？

「(阪神は)15年前も強かったけど、中日・巨人はもっと強かったよね。でも今見ててもあまり強いチームは無いですよね、だからそう思いますね。どの辺までのレベルに上げていったら勝てるとか、現場で試合とかやっていく中で分かるので。ピッチャーの150キロを打つとかはレベルアップでは無いと思う。当然、相手チームの分析もしないといけないですけど、スコアラーとか球団スタッフと徐々にやっていこうと思います」

――改めて一言でどんなチームにしたいですか？

「勝てるチームでしょ、まずそこですよね。いつの間にか勝ってる、勝とうと意識するのは良くないと思うんですけど、9回終わったら勝ってた。サラッと勝ってたみたいな。だから一喜一憂っていうか、143試合長いので1試合1試合を一喜一憂していたら持たないので、やっぱり長い6か月間のシーズンを見越してやっていきたいと思います」

――これから秋季練習、キャンプがありますが、その時間をどんな時間にしたいか？また、選手にとってどんな時間にしてほしいか？

「当然、若手中心になると思うので、シーズンずっとフルで出た選手とかはね、WBCもあるみたいなので。11月が一番大事な時期というか、一番うまくなるのが11月ですね。何でかというとシーズン2月からやって体が出来ているから、もう技術だけで十分じゃないですか。2月のキャンプはまだ体できてない選手がいてるんで、11月がね一番伸びるんですよ。白紙ですよね、レギュラーとかなしに、まず2軍の若い選手も含めてそこで11月にね、本当にまだまだ1軍のポジションをいける力がなれば上げるし、若手のレベルアップもどんどんやっていきたいと思う。だから11月が一番楽しみな1か月になると思いますね」

――伝統の一戦、同年代の原辰徳監督が率いるであろうジャイアンツ戦に対する特別な思いはありますか？

「別に無いですけど、昔は巨人戦巨人戦でしたけど、今は選手もそういう意識が無いんじゃないのかな。どこに勝っても1勝で、今の現状、巨人も補強とかで対策するけど僕はそれほど意識はしないですね。原監督も全然大丈夫でしょ。昔を知ってるから全然大丈夫。何があっても」

――全然大丈夫というのは、特別意識が無く戦えるということですか？

「そうそう。別に意識することもないし、今はヤクルトじゃないですか。去年は日本一になって、どっちかと言ったらみんな打倒ヤクルトで行くんじゃないですかね。あんまり巨人は意識していないですね」