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「輝いた姿を娘たちに見せ続けたい」過酷な競技を続ける右代啓祐選手(36)の挑戦

2023年7月6日 13:36
「輝いた姿を娘たちに見せ続けたい」過酷な競技を続ける右代啓祐選手(36)の挑戦

陸上の十種競技は、「走る」種目が4つ、「投げる」種目が3つ、「跳ぶ」種目が3つ。合計十種目を2日間で行い、合計得点を競う。

過酷な競技のため、勝利した選手は「キング・オブ・アスリート」と称される。30代の選手がほとんどいない中、現役を続けている右代啓祐選手は36歳。

ロンドン五輪で日本選手48年ぶりの出場を果たすと、続くリオ五輪にも出場。自身が持つ日本記録は9年間破られていない十種競技界のレジェンドだ。

しかし、一昨年の東京オリンピックには出場することができず、「引退」の2文字が頭をよぎった。トレーニングは積むが、競技に気持ちが入らず…それでも、競技続行を決意した右代選手。そこには、愛娘の長女・そらちゃんと二女・ゆいちゃんの存在があった。

「子どもたちが『パパ競技やめないよね』と言ってくれた。父親として一番強いところを見せることができるのは競技をやっている時。輝いた姿を子どもたちに見せ続けたい」

挑戦を続ける上で大きな壁となるのは、36歳という年齢。そこで右代選手は、新たな取り組みを始めた。ひとつは「トレーニングの見直し」。

ボールを持ちながら体幹がブレないように意識するトレーニングなど、特に苦手な「走る」種目でより効率的に力を発揮できるようなメニューを取り入れた。

もうひとつは「食事の見直し」。かつては動きにキレを出すために食事の量を抑えていたが、現在は1日あたり4500キロカロリーの食事量に。エネルギーとなる炭水化物やタンパク質などを以前の倍以上、摂取しているという。

そして迎えた、先月の日本選手権。9度目の優勝がかかるこの大会で、長女・そらちゃんからは苦手種目の1500mでの活躍を期待された右代選手。娘たちが声援を送る中、得意の円盤投げでは種目トップの記録をマークするなど、9種目を終えて時点で総合9位に。

最終種目の1500mでは後半にさしかかると、そらちゃんとゆいちゃんが応援する前で3つ順位を上げ、ゴールまで最後の力を振り絞った。

結果は7着でフィニッシュ。10種目を戦い終え、「総合9位」と悔しい結果に。 しかしその後 、長女のそらちゃんは、全速力で右代選手のもとへ駆け寄って健闘をたたえた。

右代選手は「どれだけこの競技への挑戦が続くかわからないけど 父親の強さを見せながら子どもたちと共に成長していきたい」。

来年のパリオリンピックの出場を目指して挑戦は続く。

※詳しくは動画をご覧ください。(2023年7月5日放送「news every.」より)