【独自】井上尚弥ボクシングの美学「煽ったり挑発しない」
リングを離れれば、井上選手も3人の子どもを持つ父親。
有働「お子さんはボクシングに興味は?」
井上「一時、長男が興味あって、グローブをつけたいということがあったけど、そこから戦隊ものや仮面ライダーにいきました」
有働「井上尚弥の方が強いんだけどな笑」
井上「でも自分は小学1年生のときからジャッキー・チェンやブルース・リーを見ていたので、強さに憧れるというか」
強さに憧れ、6歳でボクシングを始めた井上選手。当時から父・真吾さんに師事していましたが、"強さ"以上に教わったことがあると言います。
井上「強いということは優しくしなきゃだめ、とか、女の子・弱い子に優しくしないとだめと父から教わりました。ケンカは一度もしたことがないですね」
そんな教えを大事にしている井上選手だからこそ、ボクシングにある美学がありました。
井上「プロボクシングは不良がやっているイメージが強いと思うんですけど、そうではなくてボクシングは格闘技でもなくスポーツだと。相手を煽(あお)ったり、挑発したりもないし、スポーツマンシップとしてやりたいというのは常々思っています。『ボクシングは美しい』というイメージを持ってもらいたいです」
有働「ボクシングは美しいですか」
井上「K.O決着などの場面で『感動した』と声をもらえるということは、そういうものなのかなと思います」
有働「どうしてスポーツとしての美しさを知って欲しいと思うようになったのですか?」
井上「自分はアマチュアボクシングからスタートしているので、アマチュアイズムも大事にしています。アマチュアの選手はみんな優しいし、そういう気持ちを持ってプロのボクシングでも見せたいです。煽(あお)りや乱闘を見たい人は自分じゃなくて他のものを見ればいいと思うし、自分は美しいボクシングで引きつけたいです」
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