ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑選手が引退を発表し、6日に自身が所属する千葉・柏市のセレスジムで引退会見を行いました。

引退の日を迎えた岩佐選手は「前回の4月15日の試合ですべてやりきった。本当にすがすがしい気持ち、本当にいい気分です」と前向きな言葉で現役生活を締めくくりました。

現役生活で一番印象的な試合には2019年にアメリカ・ニューヨークで行われたIBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦をあげた岩佐選手。”勝てて一番うれしかった”試合と振り返りました。

また引退会見には15年間二人三脚で歩んできた小林会長も同席。会長に対して岩佐亮佑選手は「ボクシングを1から教えてもらって、中学生の時だったんで人間性というのも1から教えてもらったので、今の僕の人間性があるというのは会長のおかげ」と感謝の言葉を語りました。

小林会長は岩佐選手に対して「本当にご苦労さまでしたという気持ちと無事にリングを降りることができて一安心している。岩佐とはすごい話をしながら試合作ったり練習したりしてた」と話しました。

また、「勝たせてあげられなくて悔しかった。あまり選手の試合見て泣くことないんだけどあの試合の後だけ泣いちゃった」という2011年の山中慎介選手との一戦や「勝たせなきゃいけないっていう気持ちが強くて緊張して全然寝られなくて胃も痛くて毎日胃薬飲んでた記憶があります」という2017年の小國以載選手との一戦を振り返るなどお互いに苦楽をともにしてきた2人。

岩佐選手は引退後、車関係の会社を起業し会社員1年目として過ごしつつ、ボクサーのセカンドキャリアをサポートする活動も行っていく予定です。