去年夏のパリオリンピックにブレイキン日本代表として出場した、Shigekix（シゲキックス）こと、半井（なからい）重幸選手（22）が、福岡県太宰府市の小学校を訪れました。世界トップアスリートと小学生のダンスバトルも繰り広げられました。

■子どもたち
「Shigekix選手！」

25日、太宰府小学校に現れたのは、パリオリンピックブレイキン日本代表の半井重幸選手。ダンサーネーム、Shigekixです。登場するとさっそく、子どもたちの目の前で、世界トップクラスのダンスを披露しました。ダイナミックな連続技に、子どもたちから歓声があがりました。

今回、Shigekix選手がこちらの小学校を訪れたのは、子どもたちに夢に向かって努力する大切さを学んでもらおうという事業の一環です。太宰府小学校は、応募があった全国の小・中学校から選ばれた5校のうちの1校です。

ダンスを披露したあと、Shigekix選手はおよそ590人の子どもたちに、挑戦することの大切さを伝えました。その中で去年、金メダルを目指し挑んだパリオリンピックで、4位に終わったことにも触れました。

■パリ五輪 ブレイキン日本代表・Shigekix選手（22）
「今までで一番大きな挑戦をしました。結果、自分が一番求めていたというか、目標にしていた結果には届かなかったんですよ。五輪を経験したからこそ、こういう踊りができたなとか、こういう準備の仕方ができたなと、いろんな学びがありました。」

さらに、ブレイキン経験者の小学生3人が、Shigekix選手とダンスバトルへ！

リズムに乗ったステップを披露した子や、ヘッドスピンを披露し、周囲を沸かせた子も。さらに、こちらの子は、Shigekix選手の得意技である「フリーズ」を本人の前で決めました。

Shigekix選手は、子どもたちのレベルの高さに笑顔を浮かべていました。

■高村慶樹さん（6年）
「Shigekixさんがすぐそばにいるだけで緊張して、踊れたけれど踊れない感じがありました。もう1回踊りたい。」

■Shigekix選手
「僕自身も彼らにメッセージを送っていたのと同じように、あしたから頑張れるな、いや、きょうから頑張れるみたいな、そんな気持ちになれました。彼らのこれからの夢に向かって進んでいく歩みに、少しでもいい影響与えたり、少しでもやる気のスイッチ入れたり、少しでもブレイキンに触れた経験から学ぶものがあればうれしい。」

Shigekix選手は子どもたちに「挑戦」することの大切さを伝えるためにも、自らも頂点を目指し続けると決意を新たにしていました。