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【カープ】最年長・松山竜平 後輩たちと切磋琢磨 地元の支えと期待を胸に 17年目にかける思いに迫る 

2024年1月20日 7:00
【カープ】最年長・松山竜平 後輩たちと切磋琢磨 地元の支えと期待を胸に 17年目にかける思いに迫る 

チーム最年長の松山竜平。毎年恒例となっている故郷の鹿児島県で自主トレをスタートしました。昨シーズンは、代打の切り札としてチームに貢献。代打打率は3割8分。21打点は両リーグ最多でした。

■カープ 松山竜平選手
「収穫はない、正直。課題しかない。代打でいい活躍が出たが、スタートで出たときに迷惑を掛けたし。」

2024年のテーマは「走り込んで、振り込む」。下半身の強化と打撃技術に更なる磨きを掛け、1年間戦える土台を作ります。後輩達もその背中を追いかけます。

■カープ 曽根海成選手
「バッティングなんで。課題は。」
■カープ 持丸泰輝選手
「もっとレベルアップしないと、このまま終わるなという危機感があったので。」

そして、ポスト西川候補に名乗りをあげる、田村俊介と中村貴浩です。

■カープ 松山竜平選手
「まだまだ始まって1クールだけ。充実したトレーニングができている。」

その名も『竜平会』。17年目のシーズンにかけるベテランの思いに迫りました。

太平洋も臨める「くにの松原」。ここで1日が始まります。例年では、1月後半から本格的に始める走り込みも、2024年は第1クールから。自主トレをする上で、大事にしていることがあります。それは「楽しむこと」。

■カープ 松山竜平選手
「競争はしているけど、すごくみんな和気あいあいと。やるときはやる。ちょっとふざけるときはふざける。楽しく。」

下半身を鍛えたあとは、母校の鹿屋(かのや)中央高校へ。野球部員と共に、およそ3時間バッティングと向き合います。今シーズン意識をおくのは、長打力。理由は、2023年のホームラン数。2012年以来のゼロに終わりました。

■カープ 松山竜平選手
「悔しいよりも、むなしい。ホームランを打ちたいし、長打を出さないと。そういうタイプのバッターなんで。それが出なくなったら、代打でも終わっちゃうだろうし。」

そこで導入しているのが、バットのグリップにセンサーを付けることで、軌道やスイングスピードなどを測定できる『ブラスト』です。

■下向井章利トレーナー
「だいたい、アマチュアのトップレベルも115行くか行かないか。120行ったらすごい。5割くらいの現状で、115以上をコンスタントにスイングスピードが出ているというのは、飛距離に対して比例してくるので。」

■カープ 松山竜平選手
「ここ何年か、僕らしくない打球を打ってたというのはあったので、しっかりと、きれいな打球が打てるように、5本以上は打ちたい。控えめに5本以上は打ちたい、正直。」

自分だけでなく、後輩への指導も

目を向けるのは自分だけではありません。後輩のプレーにも。

■カープ 松山竜平選手
「若い選手とベテラン・中堅が競争しあって、いいチームになっている。」

『竜平会』にも、そこに名乗りをあげる若鯉がいます。2023年、初ヒットをマークした田村俊介と、ルーキーイヤーで育成から支配下契約を勝ち取った中村貴浩です。2人が『竜平会』に志願した理由、ある共通点がありました。

■カープ 田村俊介選手
「力感の部分を、もっともっと吸収したい。」
■カープ 中村貴浩選手
「上半身の力で打とうとするので、ヘッドの使い方。」

それは、力に頼らないバッティング。

初参加の中村貴浩は、早速新たな引き出しを見つけました。

■カープ 中村貴浩選手
「ノックを打つ感じで打ってみなと言われて。バーンと大きく振ってないが、ボールがきれいにスーと飛んでいく。」
■カープ 松山竜平選手
「あれだけ振れる選手は中々いない。そこはなくさないようにしてほしい。やっぱり固さはあるので何とかしたい。1年間出たら3割残して、20発くらい普通に打てるくらいのポテンシャル持っていると思うので。」

まだまだフレッシュさ溢れる2人。『竜平会』での学びを活かし、レギュラー争いに食い込みます。

■カープ 中村貴浩選手
「打てないと出られないと思うので、バッティングを追求していきたい。」
■カープ 田村俊介選手
「1枠空いたといえば空いたが、逆に外野手全員が、そこを取りに来るわけなので。一歩でもリードできるようやっていきたい。」

地元の支えと期待を胸に

そして、『竜平会』で忘れてはいけないのが、地元の支えです。この日は、後援会の皆さんや同級生が集まり、激励の会が開かれました。

■後援会 久徳輝幸さん
「今年1年、竜平選手がケガもなく活躍できることと、ここにいるみなさんの成功を祈って乾杯したいと思う。乾杯!」
■同級生 西竹健志さん
「長く広島東洋カープのユニフォームを着る竜平を見るのが、僕は嬉しいので。」
■父 松山義秋さん
「毎年毎年、若い連中連れてきてくれて。会うのも楽しみだし、こいつらが活躍してくれれば、ぼくらも嬉しい。」

地元の期待を背に、17年目のシーズンに備えます。

■カープ 松山竜平選手
「目標は、新井さんと同じ20年やりたいと思っているので。今年がすごく僕の中では、大事だと思うので。ここにいるメンバーで、1軍でバリバリやって、みんなで笑顔で終わりたい。」

【進め!スポーツ元気丸 2024年1月14日放送】

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