聞こえずとも一糸乱れぬ動きを デフリンピック空手日本代表が合宿 女子団体形3選手が強化に励む 山梨
聴覚障がい者のスポーツの国際大会「デフリンピック」が2025年、初めて東京で開催されます。空手女子団体形日本代表は12日からの3日間、山梨県笛吹市で合宿を実施。1年後の本番に向け、強化に励んでいます。
参加しているのは、2025年11月に行われる東京デフリンピックの出場が内定している湯澤葵選手、森こころ選手、金子陽音選手です。
高橋朋子監督
「個人形は今まで参加したことがあるが、団体形は初参加。新しく団体チームを組んで稽古をしている」
聴覚障がい者の空手では、形を始める前に手話で形の名を申告するなどの特徴があります。
3人の動きを合わせることが何よりも重要となる団体形。音が聞こえない中で動きを合わせるため、日本代表コーチを務める長谷川由美さん(長谷川空手スクール師範)もより丁寧な指導で競技力向上を図っています。
長谷川さん
「音は全く聞こえず、空手着の擦れる音も分からないが、全部の形をそろえ、タイミングもすべて合わせなければいけない。一人一人のレベル(向上)と同時に、呼吸法も全部が同じようにできるように教えてきた。山梨の土地で練習をして、心身ともに羽ばたいていってもらいたい」