「泣いてもよかよ!」子育て中の親を見守るバッジ 駅・スーパーに拡大中 シリーズ【こどものミライ】
福岡県筑後市のJR筑後船小屋駅では1月から、駅員たち全員が同じ水色の缶バッジを身に着けて勤務しています。
■筑後船小屋駅・北島忍 駅長
「かわいくて、非常にいいデザインだと思います。」
市内のスーパーでも。
■樋口淳哉記者
「皆さん、同じバッジを着けていますね。」
着けているのは、ぷっくりほっぺの赤ちゃんのイラストが描かれたバッジです。実はこれ、赤ちゃん連れのママやパパの、ある不安を和らげようというものです。
■買い物客
「人がいっぱい居るところではあまり泣いてほしくないなって思うけど、泣いたときに困ったことはあります。(周りの目線は)気になります。」
バッジをよく見ると、地元、筑後弁で「泣いてもよかよ!」とメッセージが添えられています。ママやパパを安心させようと「子どもが泣いても気にならないですよ」と意思表示をする取り組みです。
発案したのは、筑後市出身の紫原明子さん(42)です。きっかけは、喫茶店で泣いている赤ちゃんに遭遇したときのことでした。
■紫原明子さん
「お母さんのコーヒーがきたときに、赤ちゃんが急に起きて泣き出して。」
自身にも2人の子どもがいる紫原さん。
■紫原さん
「自分も子どもがいるので、赤ちゃんが急に泣きだすのは分かっているし、大丈夫ですよ、焦らなくていいですよって言いたいのですが、大丈夫ですよっていう気持ちを伝えるのは難しいなと思って、困っちゃったんですよね。」
「焦らなくていいですよ」といつでも気持ちを伝えられれば、親も安心して子育てできるのではないか。紫原さんは2016年にステッカーを作成しました。
すると、この活動が全国30の自治体の目にとまり、京都ではラッピングバスや自動販売機ともコラボしました。