【気象予報士解説】石川県の平地・山地に同量の降雪予想 21日夜から雪の降り方に注意
市川 栞 キャスター:
ここからは、気象予報士の小野さんとお伝えします。お願いします。
小野 和久 気象予報士:
お願いします。
小野:
大雪に注意・警戒が必要な点です。
・強い寒気が、23日頃まで続く
・20日夜からは気象台などで「沿岸収束」と呼ばれる風と風のぶつかり合いが発生し、特に加賀と能登南部の平地では大雪のおそれがある
・大雪の可能性が23日頃まで続く… これらがポイントです。
小野:
24時間に予想される降雪量です。いずれも多い所で、21日夕方までは、加賀・能登の平地・山地ともすべて30センチ。22日夕方までも全て30センチ。その後、23日の夕方までは加賀は30センチ、能登は20センチです。
市川:
平地と山地が同じ量の予想というのは、あまり見ませんね。
小野:
これが、今回の特徴です。
小野:
大雪が予想されるときにJPCZについてお伝えしますが、JPCZの正式な名前は「日本海寒帯気団収束帯」と言います。収束帯の収束というのは、風と風のぶつかり合いという意味です。今回、JPCZほど大規模ではありませんが…
風と風のぶつかりあい・収束が、20日夜から石川県の沿岸で起こる予想です。気象台などでは「沿岸収束」と呼ばれています。海からの風と、陸地からの風が石川県の沿岸でぶつかり、雪雲が急速に発達して大雪につながります。
市川:
初めて聞いたワードです。
小野:
そこで、これから21日朝にかけて雪雲の予想を見ていきましょう。
市川:
このあとも雪雲がかかり続けますね。そして、日付けが変わった頃から…少なくとも21日朝まで言葉通り、石川県内の沿岸に雪雲がかかり続ける予想ですね。これが風がぶつかる「沿岸収束」の雪雲なんですね。
小野:
最後に気象台の週間予報です。雪は強弱を繰り返しながら、24日まで続きます。最高気温は、その24日まではかなり低めですので、ご注意ください。
市川:
まず、今夜からの雪の降り方に注意していきましょう。ここまで、小野さんとお伝えしました。