「思うは招く」小さな手作りロケットに夢を乗せて…“ロケットじいちゃん”が子どもたちに伝えたいこと
今月9日。松山市で自作のロケットを作る教室が開かれました。教室を開いたのは、74歳の男性。子ども達とロケットじいちゃんの夢をのせた小さなロケット、いざ、リフト・オフ!です。
松山市に住む堀内章さん(74)。普段は、愛車のバイクでツーリングに行ったり、友人と一緒に畑で野菜を育てたり…とアクティブなおじいちゃんです。
そんな堀内さんの部屋の中には…
堀内さん:
「これがロケット教室でつくるロケット」
「北海道に行って。植松電機の植松努、私は先生と呼んでいるが、この方のところに学びに行った。ロケット教室をするために」
堀内さんが師と仰ぐのは、北海道でロケットや人工衛星を開発している植松努さん。
植松電機 植松努さん:
「宇宙開発の環境を提供するというのは、北海道にとってとてもいいことだと思う」
植松さんは、全国の子ども向けにロケットづくりを体験してもらう教室を開いていて、堀内さんは去年2月、松山で開かれた植松さんの講演を聞き、「コレだ!」と、感銘を受けます。
堀内章さん:
「子どもや若者のために、未来のある夢のある地域づくりをしたい。自分がやっていることと植松さんの考え方がちょうど(合った)あ、この人のやっていることを愛媛でやりたいという風に思った」
6月には北海道赤平市の植松電機で講習を受け、ロケット教室の講師「UEマイスター」の資格を取得、“ロケットじいちゃん”となりました。
堀内さん:
「本物と同じような構造。時速200キロで。0.3秒で40~50メーター上がる」
「ここにエンジンを着ける」
Q.エンジン?
「そう。火薬」
Q.こんな筒が?
「ええ。この下に取り付ける」
まるで少年のように熱く語る堀内さん。
仕事も、機械系?かと思いきや。
堀内さん(2015年12月取材):
「バレンタインホワイトデーひなまつり、こどもの日と次から次へと色々祭事が続くものですから1番ずっと忙しい時期ではある」
松山市内でキャラクターグッズやお菓子を製造する、株式会社ハートの社長を4年前まで務めていました。
堀内さん:
「ロケットもあくまで飛ばすことは手段。子どもたちに伝えたいことは“思うは招く”という。夢をあきらめないで思い続けると、それは叶うんだよっていうこと」