「拉致問題をみんなに考えてほしい」 横田めぐみさんの母校の児童が集会企画 世代を超えて解決願う 《新潟》
「拉致問題をみんなに考えてほしい」横田めぐみさんの母校の小学生が拉致問題について考える集会を開きました。
続々と訪れる人たち……案内するのは子どもたちです。開かれたのは拉致問題について考えるための会。発案者は新潟小学校の4年生、廣上桜さんです。
〈新潟小学校 廣上桜さん〉
「私の学校では1年に1回めぐみさん集会があります。そこで樋口菜那さんの『会いたい』という曲を聴いて、この歌を地域の人にも伝えたいという気持ちが生まれました。あと、拉致をみんなに考えてほしいと思いました」
横田めぐみさん。1977年11月15日、中学校からの下校途中、北朝鮮の工作員によって拉致されました。当時、中学1年生でした。
桜さんが通う新潟小学校はめぐみさんの母校で毎年、めぐみさんの帰国を願って集会が開かれています。そこで、拉致問題に関心を持った桜さん。友人3人に声をかけ、社会教育士の力も借りて会の実現を目指してきました。この日、行われたのはグループワーク。参加した地域の人たちと一緒に拉致問題について考えます。
〈児童〉
「お父さんとお母さんと離れるのは怖い。やっぱり」
「怖いし、何より私たちのことを大切にしてくれた親とか1番仲の良い友達と会えないから恐怖がいっぱいあるかなと思いました」
〈参加者〉
「拉致問題は大人でもなかなか理解する人は少ない。子どもたちがこの問題について、自分たちのことのように話をした姿を見て、すばらしい、ありがたいと」
〈参加者〉
「ぜひ若い人が拉致に関心を持って、これから活動していただけることを心から願っております」
グループワークのあと披露された1曲の歌。桜さんが広めたかった歌です。
「いつになったらかえしてくれるの?」
「きらめく未来はどこにあるの?」
演奏するのは新潟小学校の卒業生で、横田めぐみさんと同じ寄居中学校に通う樋口菜那さん。めぐみさんが拉致された歳と同じ13歳のとき、帰国を願う曲として作りました。
拉致問題を自分事として考えてきた4人の小学生。集会という形で参加者と思いを共有しました。
〈新潟小学校 長谷川はなさん〉
「めぐみさんが早く帰ってきてほしいし、みんなにも気を付けてもらいたいです」
〈新潟小学校 才田涼乃さん〉
「この回を企画して、横田めぐみさんのお母さんの早紀江さんにも見てもらって、届いてもらいたいなと思いました」
〈新潟小学校 渡辺ひかりさん〉
「北朝鮮がなんで拉致をしたのかもわからないけど、とにかくするのもやめてほしいし、めぐみさんを返してほしいと思います」
〈新潟小学校 廣上桜さん〉
「いろんな人が来てくれてとてもうれしいし、みんな班でいろいろ話したので拉致のことよくわかったかなと思いました」
めぐみさんの帰国、そして、家族との再会を。拉致問題の解決は世代を超えた願いです。