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酒蔵の街に「乾杯」の声が戻る 鶴岡市大山地区で4年ぶりに「新酒まつり」通常開催

2024年2月26日 17:05
酒蔵の街に「乾杯」の声が戻る 鶴岡市大山地区で4年ぶりに「新酒まつり」通常開催

地区内に4つの酒蔵があり日本酒造りが盛んな山形県鶴岡市大山地区で24日、この時期恒例の新酒まつりが4年ぶりに通常開催されました。酒蔵の街に久しぶりに「乾杯」の声が戻り、訪れた多くの人でにぎわいました。

450年以上の日本酒造りの歴史がある鶴岡市大山地区で開かれた「大山新酒・酒蔵まつり」は、地区内にある4つの酒蔵が開放され、それぞれの蔵の新酒を楽しむことができるこの時期の恒例行事です。去年までの3年間は新型コロナ流行のため酒の提供が行われませんでしたが、ことしは4年ぶりに再開しました。

「大山新酒・酒蔵まつりの復活をお祈りしまして乾杯します。楽しく飲みましょう。乾杯!」

酒蔵の街に久しぶりににぎやかな「乾杯」の声が戻りました。

来場者 2組「おいしい。うまーい」「うまい。最高」

加藤嘉八郎酒造加藤嘉隆取締役「ことしは去年、夏の猛暑でコメの生育状況が非常に心配されたが、コメに向き合って良酒を造るために必要な条件、環境を整えてあげてことしもおいしいお酒を造ることができ喜んでいる」

まつりには県内外からおよそ1600人が参加。それぞれの酒蔵の前には長蛇の列ができました。

この日の鶴岡は最高気温が2.9度。冷え込みが厳しい1日となる中、列に並ぶ人たちに提供されたのは熱燗にした日本酒です。日本酒好きにはたまらないもてなしにー。

飲んだ女性「おいしいです。最高」

まつりに初めてきた人から常連までそれぞれの楽しみ方で新酒を味わいました。

こちらの3人は二十歳を迎え、初めて参加しました。

二十歳の3人「まつり有名ですよね。せっかくお酒飲めるようになったから」「いただきます。うまい。フルーティだ」

まつりの常連だというこちらの男性は4年ぶりにあるものを準備してきました。

まつりにあわせてイカのおつまみをつくった男性「自分で作ってるの、毎年。祭りにあわせて?そうそうそう。酒のつまみはこれですよ。なんたって何もかわらないね。混み合いは」

こちらの夫婦は4年前にこのまつりに初めて参加したことがきっかけで結婚したといいます。

まつりきっかけで結婚した2人「山形にいい祭りがあるよと聞いて新酒まつりにコロナ前に来てなんてすばらしいまつりなんだと思って夫はUターンで私は移住。夫妻となって参加してみてもう最高です。うれしい。東京からも友達がいっぱい来てくれてみんなで一緒に遊べるのがうれしいです」

新酒を飲んで家族や友人たちと笑い合うまつり本来の姿が戻り街は活気に包まれました。

大山新酒・酒蔵まつり菅原成規実行委員長「にぎわいがいままで無くなっていたからうれしい」

鶴岡市の「大山新酒・酒蔵まつり」は来年30回目の節目を迎えます。実行委員会では「ことしを弾みにして来年はさらに活気あふれるまつりになるよう準備を進めていきたい」と話しています。