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経団連・榊原会長 東レの取締役会長を退任

2015年5月8日 21:59
経団連・榊原会長 東レの取締役会長を退任

 経団連の榊原定征会長は、東レの取締役会長を退任すると発表した。「今後は経団連の会長として、経済再生に向けた活動に全身全霊を尽くす」と述べた。

 榊原会長「社会的にも社内的にも『ミスター東レ』だったと思うんですね。(今後)私は『ミスター経団連』として、経団連とともに生きていく。名実ともに」

 榊原会長は6月の株主総会で東レの会長を退任し、相談役最高顧問になると発表した。退任の理由については、東レの会長としての業務が経団連会長としての業務と重なり、「二足のわらじを許容できない状況だと痛感した」と語った。

 榊原会長は去年6月に経団連会長に就任し、政府の経済財政諮問会議のメンバーとしても国の政策策定に関与してきた。

 8日の会見では「今後も経済再生に向けた政策を提言していきたい」と抱負を述べ、「特に財政赤字の是正は日本経済が発展するベースとして最重要課題だ」として、「経団連の総力を挙げて取り組む」と意気込みを語った。