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上海“ロックダウン”既に1か月 物流停滞で食料“争奪戦”も

2022年4月28日 20:41
上海“ロックダウン”既に1か月 物流停滞で食料“争奪戦”も

当初4日間の予定で始まった中国・上海の“ロックダウン”は、既に1か月となりましたが、全面的な封鎖解除のめどはたっていません。物流の停滞から、多くの地域で食料の確保が課題になっています。

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“ロックダウン”が始まって、4月28日で1か月となった中国・上海。

記者(中国・上海)
「封鎖は当初4日間の予定でしたが、今も続いていて、街にはほとんど人や車の姿がほとんどありません」

“ロックダウン”は、3月28日から市の東側エリアで始まりました。4月1日からは市の全域へと対象を拡大しています。

ただ、27日も9764人の新規感染者と47人の死者が確認されていて、全面的な封鎖解除のめどはたっていません。

また、物流の停滞から、多くの地域で食料の確保が課題になっています。

そのため、ネットスーパーのサイトでは、市民らによる「争奪戦」も起きています。今や市民の日常になっていて、現地の記者の家でも28日朝、豚肉などを購入するため、ネットスーパーの開店とともに購入ボタンを連打していました。

数分後、ようやく購入できましたが、食料を確保するのも一苦労でした。

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一方、感染が拡大する北京では、先週金曜日、22日からの一週間で、あわせて142人の感染者が確認されています。

記者(中国・北京)
「北京市内の学校では急きょ通学を取りやめた場所も多く、こちらの学校も今は中に入れないようになっています」

また、朝陽区の病院では感染拡大を警戒し、外来患者の受け入れを中止するところもありました。

記者
「中には入れないように柵が置かれていますね」

ただ、突然の受け入れ中止に、病院の前には多くの人が詰めかけていました。

男性患者
「サンプルの検査結果を取りに来たんだけど」

警備員
「今は封鎖されて入れません」

患者の家族
「入院したばかりなのに中に閉じ込められたのよ。誰に言えば良いの」

困惑する様子も見られました。

また、中国メディアによりますと、北京がロックダウンされるとのデマを流したとして、2人が警察に拘束される事態にもなっています。