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梅宮アンナ51歳が公表した浸潤性小葉がんとは 医師が指摘する“気づきにくい理由”

2024年8月15日 6:40
梅宮アンナ51歳が公表した浸潤性小葉がんとは 医師が指摘する“気づきにくい理由”
梅宮アンナさんが『浸潤性小葉がん』を公表
タレントの梅宮アンナさん(51)が13日、乳がんと診断され闘病していることを、自身のインスタグラムの生配信で明かしました。梅宮さんが公表したのは乳がんの中でも特殊な『浸潤性小葉がん』。その早期発見にはどうしたらいいのか、医師に話を聞きました。

■検査ではっきり異常見つからずも「なんかおかしいって思って」

梅宮さんが違和感に気づいたのは今年の5月のこと。梅宮さんは生配信で「朝シャワーから出て、自分の体を見たら右側のおっぱいが、異常に小さくなってたんですね」と振り返り、右胸に違和感があったことで病院で検査を受けましたが、当初マンモグラフィーやMRIでは、はっきりとした異常は見つからなかったといいます。

そのときの心境について梅宮さんは「マンモグラフィーも写んない、エコーも写んないって言って諦めなかったんですね。だって、なんかおかしいんだもん、自分で。なんかおかしいって思って」と明かし、組織の一部を検査したところ乳がん全体の約5%という『浸潤性小葉がん』のステージ3Aと診断されたということです。

診断を受けた当時について梅宮さんは「(自分の)先生に聞いたんですよ。“私死ぬんですか?”って。そしたら、先生は“それは神様しかわからないよ”って。なんかすごくいい言葉だなと思って」とやりとりを振り返り、「希望と絶望がなんかこう入り交じりながらの生活ですね」と明かしています。

毎年人間ドックを受けていたという梅宮さんは「自分が今回すごく思ったのは人間ドックじゃないなっていう。PET(がんの検査)をやらなきゃいけなかったなって思っています」と語っています。

■「気付きにくい部分はあるのかなと」梅宮さんを襲った『浸潤性小葉がん』とは

梅宮さんが公表した乳がんの一種『浸潤性小葉がん』は乳房の中の小葉という組織内でがん細胞が増え、小葉の外にがん細胞が広がっていくという乳がん。一般的な乳がんと違い、がん細胞が塊になりにくいといいます。

国立がん研究センター中央病院腫瘍内科の下井辰徳医長は、一般的な乳がんとの違いについて「小葉がんの方が少し柔らかく、自分で触ってのしこりとして気付きにくい部分はあるのかなとは思います」と指摘します。

そしてMRIなどで梅宮さんにはっきりとした異常が見つからなかったことについて、下井医長は「乳腺の構造というのは、普通だったらきれいに放射状にいくはずの線維がなぜかゆがんでいる。そういう違和感によって画像にはっきり塊として写らない乳がんが存在していることが疑われる場合がある」と話し「その場合にはその怪しいところに針で刺して(検査して)診断をつけることがある」と説明しています。

下井医長は、『浸潤性小葉がん』は見つけにくいことがありうるとしつつ、乳がんの早期発見のためにはマンモグラフィーなどの検診を定期的に受けたり、自分自身でも日々、乳房の形に左右差がないか、しこりはないか、触って確かめたりすることが大事だと指摘しました。

■梅宮アンナ「私じゃないとできないことを今後やっていきたい」

現在は抗がん剤治療をしながら生活しているという梅宮さんは「抗がん剤はきついです、やっぱり。熱が出て苦しくて、しゃっくりとかも私はばんばん出ちゃって。動くたびに内臓が痛い感じで」と現状を報告。

抗がん剤治療終了後には手術する予定だといい、梅宮さんは「こうやって私がこの病気になったのには多分意味があるんだと思う。私だからできる発信と私じゃないとできないことを今後やっていきたいと思います」と思いを明かしています。