海老蔵さん親子が特別公演千秋楽 勸玄さんが力強い “見得” 披露で拍手
ぼたんさんは、桜や菜の花が咲き乱れる季節、寺子屋帰りに道草をする町娘を描いた舞踊『手習子(てならいこ)』を披露。歌舞伎の“引き抜き”という技術で、桃色の着物が一瞬で黄色に変わる場面では、観客からは驚きの声があがりました。ぼたんさんが、観客の前で“引き抜き”に挑戦するのは今回の公演が初めてだということです。
勸玄さんは舞踊『雨の五郎』で、春雨の夜に遊女のもとへ向かう曽我五郎を演じました。稽古ではなかなかうまく行かなかったという、蛇の目の傘を片手で開く難しい見せ場を成功させ、最後に父親譲りの力強い“見得”を披露すると、客席からはひときわ大きな拍手が送られました。
海老蔵さんはこの公演で、歌舞伎の名作『義経千本桜』の一部を舞踊劇にした『吉野山』に出演し、狐が化けた佐藤忠信を演じました。終演後、海老蔵さんはブログに「私が言うのもおかしな話ですが、素晴らしい手習子でした。本当に素晴らしく、感動した」と綴りました。