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坂本龍一さん、晩年を振り返った自伝が書籍化 BTS・SUGAとの交流も記される

2023年5月16日 21:40
坂本龍一さん、晩年を振り返った自伝が書籍化 BTS・SUGAとの交流も記される
坂本龍一さん Photo by Zakkubalan (c)Kab Inc.
3月に亡くなった音楽家の坂本龍一さんの自伝『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』(新潮社)が、6月21日に発売されることが発表されました。

自伝は、『新潮』22年7月号から23年2月号までに連載された言葉をまとめたもので、闘病の様子を交えつつ、2009年以降の活動を振り返っています。

連載開始時の2022年6月、坂本さんは「夏目漱石が胃潰瘍で亡くなったのは、彼が49歳のときでした。それと比べたら、仮に最初にガンが見つかった2014年に62歳で死んでいたとしても、ぼくは十分に長生きしたことになる。新たなガンに罹患し、70歳を迎えた今、この先の人生であと何回、満月を見られるかわからないと思いながらも、せっかく生きながらえたのだから、敬愛するバッハやドビュッシーのように最後の瞬間まで音楽を作れたらと願っています」とコメントし、「そして、残された時間のなかで、『音楽は自由にする』の続きを書くように、自分の人生を改めて振り返っておこうという気持ちになりました」と明かしていました。(『新潮』連載『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』22年7月号から23年2月号より)

本の中には、音楽制作から舞台芸術への参加、政治的発言まで多岐にわたる活動を支えてきた坂本さんの哲学、そして吉永小百合さんやBTS・SUGAさんをはじめとする著名人との交流などが収められているといいます。

さらに連載が完結する2023年1月には「連載は完結しますが、もちろんこの先も命が続く限り、新たな音楽を作り続けていくつもりです」とコメントしていました。(『新潮』連載『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』22年7月号から23年2月号より)