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『オタク用語辞典 大限界』 批判的な意見が相次ぎ一部用例を修訂

2023年10月28日 22:35
『オタク用語辞典 大限界』 批判的な意見が相次ぎ一部用例を修訂
三省堂より発売される予定の『オタク用語辞典 大限界』

辞書などを出版する三省堂は、SNSなどでの批判を受けて、11月21日に発売予定の『オタク用語辞典 大限界』に掲載される用語『顔カプ』、『公式カプ』の用例を修訂することを公式SNSで発表しました。

『オタク用語辞典 大限界』は、名古屋短期大学現代教養学科の学生である12人が、自分たちの周りで使われているオタク用語約1,600項目を採集し、語釈と用例を付した辞典です。『日本の男性アイドル』『K-POP』『2.5次元』『二次元共通』などのジャンルごとにまとめられ、全14章で構成されています。

10月23日に本辞典の発売決定を発表しましたが、その後SNSなどで、掲載ジャンルの偏りや、その用例・語釈などについて、批判的な意見が相次いでいました。

それに伴い、辞典の編者・小出祥子さんが三省堂の公式ホームページでコメントを発表。「大学生になり、言葉を観察し解説するという経験を初めてした学生が、試行錯誤しながら作り上げた書籍です。自分たちの大好きな作品や推しを語る言葉を、熱意をもって集め、説明を施しました。語釈には未熟で独りよがりに感じられるところもあるかと思います。使用者自身が自らの言葉を解説することに特徴があり、彼女たちの視点から見た、日本語の一面を記述したものであるという点をご理解いただければと思います」としつつ、「語釈の不備や用例の不適切さについてのご指摘も拝見しております。大変ありがたく、真摯に受け止め、可能な限り改善させていただきました」と説明。

また、版元である三省堂は「見本ページをご覧いただいた方から、種々ご批判をいただいておりますが、本書には特定の方々をおとしめたり侮辱したりするような意図はまったくありません。ただそう解される余地のありうるところは、刊行までの間にできるだけ改善するようにいたしました」とコメント。今後も、改訂のタイミングを通じて、検討を重ねていくということです。