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中村獅童の息子・陽喜 将来の夢は二刀流 前人未到の“宇宙歌舞伎”とプロレスラー

2024年6月19日 22:15
中村獅童の息子・陽喜 将来の夢は二刀流 前人未到の“宇宙歌舞伎”とプロレスラー
中村獅童さんと息子の陽喜くん・夏幹くんにインタビュー
歌舞伎俳優の中村獅童さん(51)と、息子の陽喜くん(6)、夏幹くん(3)にインタビュー。6月1日から24日まで上演している歌舞伎座公演『六月大歌舞伎』に出演する3人に、“兄弟の仲良しぶり”についてや、父・獅童さんが“息子2人に伝えたいこと”を伺いました。
『六月大歌舞伎』の夜の部では、陽喜くんと夏幹くんが、それぞれ『中村陽喜』と『中村夏幹』を名乗って初舞台を踏みます。そんな2人に“好きな歌舞伎俳優”を伺いました。

――陽喜くんと夏幹くんは好きな歌舞伎俳優はいますか?

陽喜:(尾上)松也さんです! 松也さん。

獅童:そこは“パパです”じゃないの?

陽喜:松也さん!

獅童:“パパです”でしょ。

陽喜:松也さん!!!

獅童:…分かりました。

――松也さんに嫉妬してしまいますね?

獅童:松也さんを知る前は、ずーっと(好きな歌舞伎俳優は)“パパ、パパ”って言ってたんですよ。松也さんがこの間『刀剣乱舞』っていうお芝居をやったんですよね、あれがいけなかったですね…(笑)

――夏幹くんは、歌舞伎俳優さんの中で誰が好きですか?

夏幹:うーん……パパ。

(獅童さんが夏幹くんを高く持ち上げる)

獅童:よし! じゃあもう一回、大きい声で!

夏幹:パパです!

獅童:もっと大きい声で!

夏幹:パパです!!

獅童:よし!(笑)

■将来の夢は前人未到の“宇宙歌舞伎”

――陽喜くんと夏幹くんの将来の夢を教えてください。

陽喜:宇宙で歌舞伎をすることです。以上です。

――なぜ、宇宙で歌舞伎をしたいんですか?

陽喜:宇宙で歌舞伎をする人がいませんですからです。

獅童:はははははは。あともう一個あったじゃん。

陽喜:プロレスラーです。

――プロレスしながら宇宙で歌舞伎するってことですか?

獅童:要するに二刀流ですよね。例えば、昼の部で歌舞伎役者として舞台に立たせていただいて、夕方からプロレスラーとして後楽園ホールのリングに立つという。そういう唯一無二といいますか。だから僕も“誰もやっていないことだからいいんじゃない?”って言ってます。

――夏幹くんは将来の夢は何ですか?

陽喜:大人になったらの話。

獅童:何やりたいですか?

夏幹:え~大人に……

獅童:大人になったら、色々お仕事あるじゃない。警察官とか消防士とか、歌舞伎役者とか。

陽喜:歌舞伎役者はもうやってるからいいよ。

獅童:そうなんですよ。だから“大人になってから何をやりたいか”という質問は、いつもしっくり来ていない様子なので、“なんで?”って聞くと、“だって僕、歌舞伎役者は今やっているから、それをずっとやる”っていうことらしいんです。

――じゃあ歌舞伎は自分の意思でやりたいということですね。

獅童:よく、“歌舞伎の家に生まれると歌舞伎役者をやらないといけないし、将来が決まっているから気の毒”、だとか言う方いらっしゃいますけど、そんなことはなくて。やりたくなければ、いつでも辞めればいいし、この子たちも、自分から舞台に立ちたいという気持ちを伝えてきたので、(続けるかどうかは)最終的に本人次第ですから。嫌々舞台に立ってもいいお芝居なんてできるはずないです。お客様にも失礼ですから。とにかく(陽喜と夏幹は)今のまま歌舞伎を続けたいという思いみたいですけどね。陽喜はそれと別に、最近プロレスラーになりたいという新たな夢もね。そうだろ?

陽喜:うん。

獅童:歌舞伎役者とプロレスラー、新しいと思うよ、それ。誰もいないもん。なっちゃんは、大人になったらどうする? 歌舞伎役者やりたい?

夏幹:大人になって歌舞伎をします。

獅童:大人になって“も”。

夏幹:大人になっても、歌舞伎します。

■父・獅童さんから陽喜くん、夏幹くんに伝えたいこと

そんな、大人になっても歌舞伎役者をやりつづけると明かす息子2人に、獅童さんが父親としてどう考えているのかを伺いました。

――獅童さんは2人に、どのように育ってほしいなと思われていますか?

獅童:テレビに出たり、歌舞伎の舞台に出させていただいたりしているので、なかなか普通というのも難しいかもしれないんですけど。僕もできるだけ普通に育ててもらったので、その普通の感覚を忘れないでほしいし、自分たちが特別という思いではなく、学校に行ってる時は学校行ってるとき。歌舞伎の舞台に立っている時は歌舞伎。のびのび、すくすくと元気よく育ってくれればという思いです。

――先輩歌舞伎俳優として、お子さんに伝えたいことはありますか?

獅童:舞台の上に立った瞬間、もう大人と子供じゃないんだよ。あそこに立った瞬間はみんなプロ。分かる? 言ってること。舞台の上では、もうパパも、なっちゃんも、はるくんも、みんなライバルなのね。だから、まだまだ君たちには負けたくないし、このテレビだって君たちが襲名(初舞台)ということで取材に来てくれてるんだよ。パパは襲名するわけじゃない。君たちには負けませんから!! 一生懸命やってください!

陽喜:はい!

夏幹:はい!