中村獅童の息子・陽喜 将来の夢は二刀流 前人未到の“宇宙歌舞伎”とプロレスラー
――陽喜くんと夏幹くんは好きな歌舞伎俳優はいますか?
陽喜:(尾上)松也さんです! 松也さん。
獅童:そこは“パパです”じゃないの?
陽喜:松也さん!
獅童:“パパです”でしょ。
陽喜:松也さん!!!
獅童:…分かりました。
――松也さんに嫉妬してしまいますね?
獅童:松也さんを知る前は、ずーっと(好きな歌舞伎俳優は)“パパ、パパ”って言ってたんですよ。松也さんがこの間『刀剣乱舞』っていうお芝居をやったんですよね、あれがいけなかったですね…(笑)
――夏幹くんは、歌舞伎俳優さんの中で誰が好きですか?
夏幹:うーん……パパ。
(獅童さんが夏幹くんを高く持ち上げる)
獅童:よし! じゃあもう一回、大きい声で!
夏幹:パパです!
獅童:もっと大きい声で!
夏幹:パパです!!
獅童:よし!(笑)
■将来の夢は前人未到の“宇宙歌舞伎”
――陽喜くんと夏幹くんの将来の夢を教えてください。
陽喜:宇宙で歌舞伎をすることです。以上です。
――なぜ、宇宙で歌舞伎をしたいんですか?
陽喜:宇宙で歌舞伎をする人がいませんですからです。
獅童:はははははは。あともう一個あったじゃん。
陽喜:プロレスラーです。
――プロレスしながら宇宙で歌舞伎するってことですか?
獅童:要するに二刀流ですよね。例えば、昼の部で歌舞伎役者として舞台に立たせていただいて、夕方からプロレスラーとして後楽園ホールのリングに立つという。そういう唯一無二といいますか。だから僕も“誰もやっていないことだからいいんじゃない?”って言ってます。
――夏幹くんは将来の夢は何ですか?
陽喜:大人になったらの話。
獅童:何やりたいですか?
夏幹:え~大人に……
獅童:大人になったら、色々お仕事あるじゃない。警察官とか消防士とか、歌舞伎役者とか。
陽喜:歌舞伎役者はもうやってるからいいよ。
獅童:そうなんですよ。だから“大人になってから何をやりたいか”という質問は、いつもしっくり来ていない様子なので、“なんで?”って聞くと、“だって僕、歌舞伎役者は今やっているから、それをずっとやる”っていうことらしいんです。
――じゃあ歌舞伎は自分の意思でやりたいということですね。
獅童:よく、“歌舞伎の家に生まれると歌舞伎役者をやらないといけないし、将来が決まっているから気の毒”、だとか言う方いらっしゃいますけど、そんなことはなくて。やりたくなければ、いつでも辞めればいいし、この子たちも、自分から舞台に立ちたいという気持ちを伝えてきたので、(続けるかどうかは)最終的に本人次第ですから。嫌々舞台に立ってもいいお芝居なんてできるはずないです。お客様にも失礼ですから。とにかく(陽喜と夏幹は)今のまま歌舞伎を続けたいという思いみたいですけどね。陽喜はそれと別に、最近プロレスラーになりたいという新たな夢もね。そうだろ?
陽喜:うん。
獅童:歌舞伎役者とプロレスラー、新しいと思うよ、それ。誰もいないもん。なっちゃんは、大人になったらどうする? 歌舞伎役者やりたい?
夏幹:大人になって歌舞伎をします。
獅童:大人になって“も”。
夏幹:大人になっても、歌舞伎します。
■父・獅童さんから陽喜くん、夏幹くんに伝えたいこと
そんな、大人になっても歌舞伎役者をやりつづけると明かす息子2人に、獅童さんが父親としてどう考えているのかを伺いました。
――獅童さんは2人に、どのように育ってほしいなと思われていますか?
獅童:テレビに出たり、歌舞伎の舞台に出させていただいたりしているので、なかなか普通というのも難しいかもしれないんですけど。僕もできるだけ普通に育ててもらったので、その普通の感覚を忘れないでほしいし、自分たちが特別という思いではなく、学校に行ってる時は学校行ってるとき。歌舞伎の舞台に立っている時は歌舞伎。のびのび、すくすくと元気よく育ってくれればという思いです。
――先輩歌舞伎俳優として、お子さんに伝えたいことはありますか?
獅童:舞台の上に立った瞬間、もう大人と子供じゃないんだよ。あそこに立った瞬間はみんなプロ。分かる? 言ってること。舞台の上では、もうパパも、なっちゃんも、はるくんも、みんなライバルなのね。だから、まだまだ君たちには負けたくないし、このテレビだって君たちが襲名(初舞台)ということで取材に来てくれてるんだよ。パパは襲名するわけじゃない。君たちには負けませんから!! 一生懸命やってください!
陽喜:はい!
夏幹:はい!