映画『SLAM DUNK』 井上雄彦監督「喜んでほしいという気持ちが根っこ」 31日に終幕
配給会社によると、本作は国内の観客動員は1057万人、興行収入は152億4300万円を突破(8月13日時点)。2022年12月3日から長い期間上映されてきましたが、8月31日でその幕を下ろします。
■井上雄彦監督、映画公開後の心境
トークイベントで、“公開してから心境の変化はあったか?”と、質問されると「公開前はすこしでも良くしたいという気持ちで、ベストを尽くすことだけ考えていた。完成までは、スタッフの皆さんも頑張ってくれる人たちだったので、自分も少しでもいいものにしようとしていた」とコメント。
続けて、井上さんは「公開後っていうのは、映画は完成したとはいえ、見てもらわないと存在価値もない。お客さんに見てもらって、その人の中に届く、伝わった時にやっと完成するという気持ちなので、伝わってくれるといいなと思いながら過ごしてました」と映画への思いを明かしました。
■井上雄彦「段々完成しつつあるのかな」
さらに、イベントの最後には「この映画は、スラムダンクという名前のもう一本の樹です。物を作るときに、“予定調和”ってことはしたくない。ただなぞるとか、移し替えるとかはあまりそそられない。それで、この映画もちょっと違う感じになったかなと思います。マンガを描くときに何を大事にしてたかというと、マンガでページをめくった先で驚いてほしい、ワクワクしてほしい、喜んでほしいという気持ちが根っこにあるんですね。同じ気持ちでずっと作ってきました。伝わって完成すると言いましたけど、段々完成しつつあるのかなという感じがしてます。本当にありがとうございます」と、ファンに向けて感謝しました。