学校の枠を超え、デジタルアートの力で町を変える 全校生徒40人の中学校に「令和の美術部」誕生 大分
大分県大分市の中学校に新たに出来た美術部を紹介します。
実はこの部活動、現代ならではの取り組みも行っているんです。
令和の美術部を取材しました。大分市の野津原中学校です。
これまでバドミントン部しか無かったこの学校、2024年誕生した美術部には全校生徒40人のうち、10人が入部し週1回から2回ほどのペースで活動しています。
◆部員
「めちゃくちゃ楽しいし毎日来たくなる活動」
「いつもやることがなんでもあって、何をやろうか迷ったりするくらい楽しい」
2月は県内の中学生を対象にした作品展にも出展。
使わなくなったバス停をバス会社から提供してもらいダンボールに絵を描いてユニークなバス停に仕上げました。
中学校から声をかけられて美術部の発足に尽力したのが野津原在住のアートディレクター泊麻未さんです。
◆アートディレクター泊麻未さん
「野津原が最近アートも取り入れながら地域を元気にしようと活動がちょっとずつ活発になっているところと、現状バドミントン部しかないというのもあって美術部があるとさらに盛り上がるかなと思った」
誕生したばかりのこの美術部。
取り組んでいるのはデッサンや水彩画だけではありません。
タブレット端末やパソコンを使いながらオリジナルのキャラクターのイラストを描いたり動画編集も手掛けています。
◆部員
「(タブレット端末は)自分で気付いた時に作れたりすぐに(アイディアを)調べることが出来たりするので便利でよく使ってる」
「写真を共有したり色んな教材じゃないけどたくさんのことが出来るので使いやすい」
現在は地元の人から依頼を受けて道路沿いに飾る鮮やかな横断幕や、道の駅で販売するバッグやメモ帳のデザインを考案中。
生徒たちが使っている画材やタブレット、パソコンは地域の人からの寄付などで賄われていて部員たちは恩返しをするためにも精力的に活動しています。
◆アートディレクター泊麻未さん
「野津原中学校に通う子供たちは野津原のことを一生懸命考えていて、野津原が好きだという子が多いので、そことアートの活動がくっつくことで地域も一緒に元気になるようなイメージが湧いてきている」
地域に支えられながらデジタルなアートに取り組む野津原中学校美術部。
令和生まれのこの部活動は今後、町の活性化にも一役買ってくれそうです。