貿易収支、10月として過去最大2兆1623億円の赤字 円安や物価高が影響
円安やウクライナ侵攻の影響による物価高を受けて、貿易収支は、10月としては過去最大の赤字となりました。
財務省が発表した貿易統計によりますと、10月の輸入額は過去最大の11兆1638億円で、去年の10月と比べて53.5%増と大幅に増加しました。ウクライナ侵攻などの影響を受けて、原油や液化天然ガス、石炭などのエネルギー価格が高騰していることが要因です。
一方、輸出額は25.3%の増加となりました。海外のコロナからの景気回復も後押しし、自動車や半導体などの電子部品が伸びました。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆1623億円の赤字となり、10月としては過去最大の赤字幅でした。
輸入の内訳では、機械類や医薬品の金額のシェアが大きく、専門家は「円安でワクチンなどの輸入価格が上がり、さらにウクライナ侵攻で原材料や部品価格の高騰による機械類の輸入額が押し上げられている」と分析しています。