「たまごっち」タッチパネルで時計型に…“進化系”レトロおもちゃが人気 勉強道具もおしゃれに
昭和世代などには懐かしい“レトロおもちゃ”が驚きの進化をとげています。販売初日で完売するほど人気の商品も! さらに、学校で使う勉強道具も進化しています。そこには、“ある思い”がありました。
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日に日に高まるクリスマスムード。気になる今年のおもちゃのトレンドは、懐かしいのに新しい“進化系レトロおもちゃ”です。
東京都中央区の博品館トイパーク・銀座本店を訪ねてみると――
記者
「こちらが普通のリカちゃん。隣のリカちゃんは身長が大きくなっていて、ファッションも最近の流行に合わせたものに進化しています」
これまで前に進むだけだった「チョロQ」は、進化版ではリモコン操作が可能になり、くるくる回したり自由に動かしたりすることができます。
他にも、白と黒の石とボードが一体化した「オセロ」や、温度の変化で黒から徐々に色が現れる難易度アップの「ルービックキューブ」など、最近のレトロブームを背景に定番のおもちゃが進化しているのです。
博品館トイパーク・広報室 堅田朋宏さん
「昭和とか平成にはやったもので進化したものが、すごく人気があります」
中でも、平成レトロブームで人気が再燃したのが、平成8年(1996年)に初期型が発売された育成型ミニゲーム「たまごっち」です。
当時25歳の藤井貴彦キャスター(平成9年・1997年)
「抽選でたまごっちが買えるということなんですが、3000人以上の人がすでに並んでいます」
徹夜組の行列ができるなど、当時社会現象になった、あの「たまごっち」が25年の時を経て進化しました。
“たまご+ウオッチ”という開発当初の原点にたちかえり、今回初めて時計型を採用。タッチパネルで操作ができるなど新たな機能も搭載しています。
そして、もう1つ。今月、日本に初めて“逆上陸”すると、初日で完売したのが、「欧米版たまごっち」です。(Original Tamagotchi)
ゲームの中身自体は、発売当時のレトロなまま。それにもかかわらず、大ヒットとなったワケがありました。
バンダイ たまごっち企画開発担当・村上朝咲さん
「とてもY2K(2000年代ファッション)と相性がいいと思っていますので」
カラーバリエーションが全16種類と豊富で、2000年代ファッションの人気が再燃する中、おしゃれの一環として身に着けてほしいという狙いが的中したということです。
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“レトログッズ”だけでなく、学校で使う勉強道具も進化しています。
おしゃれなデザインの彫刻刀ケースや、書道の道具を入れる、おしゃれなバッグも。小学生の子どもたちが卒業後も長く使えるよう、落ち着いたデザインを意識しています。彫刻刀に安全カバーをつけるなど、道具自体の使いやすさも大切にしているということです。
はくぶん・開発室 大聖景子係長
「彫刻刀が刃物で怖いなとか、お習字、筆なんて興味ないよって子どもだって、そのバッグがあれば持っていきたくなる。モチベーションにつながれば」
あまり代わり映えしなかった勉強道具を進化させることで、苦手な授業が楽しみになるきっかけになればと話しています。