TPP交渉 年内妥結に向け重要局面
TPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合がオーストラリア・シドニーではじまった。年内妥結に向け重要な局面を迎えている。
甘利経済再生相は、今回の会合を年内にまとまるかの境目としていて、アメリカのフロマン通商代表も会合の冒頭、「今回は歩み寄りの絶好の機会」だと訴えた。
しかし、知的財産保護や国有企業改革などで落としどころは見つからず、肝心の日米間の関税協議も難航している。甘利経済再生相は今回、フロマン通商代表との2か国の協議をまだ行っておらず、農業の重要5項目の関税の扱いは閣僚レベルに上げるまで煮詰まっていないのが現状。
甘利経済再生相「最終局面というのは一番難しい問題が残っているわけですから、今までのようなスピードというわけにはいかないかも知れませんけれども、少しずつ前進をしている」
去年も目指していた「年内妥結」、今年こそはかなうのか、協議は27日まで続く。