TPPコメ交渉“譲歩範囲”小さく~甘利氏
TPP(=環太平洋経済連携協定)をめぐる日米協議のうち、コメをめぐる交渉について、甘利経済再生担当相は30日、アメリカに対して譲歩も必要だが、その範囲はできるだけ小さくすべきだとの考えを示した。
TPP交渉では、農産品重要5項目のうちコメについて、アメリカ側が主食用のコメの輸入拡大を強く要求しているが、日本側は「コメ農家への影響が大きく受け入れられない」としている。
これについて、甘利氏は会見で「コメはセンシティブな品目だ」とした上で、「一歩も踏み出せないならTPP交渉は成り立たないので譲歩の範囲をできるだけ小さな範囲で決着させたい」として、一定程度、輸入量を増やすのはやむを得ないとの考えを示した。
来週から始まる農産品をめぐる日米の事務レベル協議が大きなヤマ場となる。