２１日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、原油の先物価格の上昇などを受け、小幅に値を上げた。７営業日連続での上昇。

　２１日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、前週末比２１ドル５７セント高の１万７６２３ドル８７セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は１３．２３ポイント上がり４８０８．８７だった。

　この日はまず、アメリカの２月の中古住宅の販売件数が、前月比７．１％減少し、市場予想も大きく下回ったことから売りが先行した。また、先週、ダウ平均株価は大きく値を上げたことから、利益を確定する売りも出た。しかし、その後は原油の先物価格が上昇したことや、円安・ドル高に一服感が見られることから、アメリカの輸出関連銘柄を中心に買いが入った。結果、ダウ平均株価は７営業日続伸で取引を終えた。

　一方、アメリカのＩＴ大手「アップル」はコンパクトで価格の安い最新機種を発表したが、株価は小幅に値を下げた。市場関係者は「発表前、期待感からアップル株は上昇していたが、大きなサプライズが見られなかったことから売られた可能性がある」と話している。