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配偶者控除 130万円か150万円で調整

2016年11月16日 14:10
配偶者控除 130万円か150万円で調整

 所得税の配偶者控除について政府与党がパートで働く妻などの年収の上限を、現在の103万円から130万円か、150万円に引き上げる案を軸に調整していることがわかった。

 配偶者控除は「103万円の壁」とも呼ばれ、パートの主婦などの就労時間を抑制していると指摘されていて、政府与党が来年度の税制改正で見直すことを検討している。

 軸となっているのは妻などの年収上限を引き上げ、130万円にする案と150万円にする案。また、対象の世帯が増えることで国の税収を減らさないために、夫などの側に新たに年収制限を設ける方針。130万円に引き上げる案では夫側が年収1320万円、一方、150万円の案では夫側が年収1120万円を超えると配偶者控除の適用から外れる。

 ただ、こうした見直しは、新たな「壁」をつくることにもなり、女性の就労拡大などに本当につながるのか、効果を疑問視する声も上がっている。