災害時に活躍「移動式ランドリー車」が誕生
災害が起きたときに活躍する「移動式ランドリー車」が誕生した。つくったのはコインランドリーを運営する会社、避難所などで被災者に使ってもらうことを想定している。
赤いトラックの荷台から現れたのは、コインランドリー。これは災害時用の移動式ランドリー車だ。発案したのはコインランドリーを展開、運営する会社の社長、児玉康孝さん。会社があるのは宮崎県、噴火や台風の災害がきっかけだった。
児玉さん「1週間くらい避難所生活が続くと、困りはじめるのが洗濯なんですね」
災害時に洗濯ができないと衛生面が確保できず、ストレスや食中毒につながるという。
移動式ランドリー車には洗濯乾燥機が6台積まれ、1回で約12世帯分の洗濯が可能。無料で利用できるということだ。発電機、ガス、水のタンクも積んでいて、この車1台で全てまかなえるようになっている。デザインのねらいは…
児玉さん「避難所生活が続くとその場の雰囲気が、沈みがちだと思うんですね。なので少しでもかわいい仕上げにしてみました」
開発が始まったのは約1年前、特殊な仕様のため、いくつもの業者に車の改造を断られ続けたが、なんとか今年3月に完成、開発費は3500万円。大型車を運転できる社員は限られるため、社長の児玉さんも大型免許を取得した。
児玉さん「使わないでおければ一番良いのでしょうけど、やはりこの日本は統計をみても、年に2~3度避難所生活を伴う災害が起きているんですよね」
災害発生時には自治体と連携して、現地で協力していきたいということだ。
【the SOCIAL viewより】