【入社式 トップが新入社員に求めたこと】東芝 島田社長、無限の可能性を持って広がっていく「人と、地球の、明日のために。」 常に自分に問う。
東芝の島田太郎社長が入社式の挨拶で新入社員に求めたこと。それは、「人と、地球の、明日のために。」なる事とはいったい何なのかを自らに問い、想像力を働かせて自分のやるべき事を考えることでした。
■「皆さんは本当に素晴らしい会社に入社した」 社長が語った3つ理由とは…
新入社員の皆さん、本日は入社おめでとうございます。東芝グループというチームへの、皆さんの参加を、心から歓迎します。皆さんは、本当に素晴らしい会社に入社しました。その理由は3つあります。
最初の理由に、当社に入社した皆さんが、頻繁に聞く事になる言葉があります。「人と、地球の、明日のために。」 最近、パーパス経営という言葉が盛んに叫ばれています。「パーパス」は「目的」という意味を持つ言葉で、「パーパス経営」とは、企業が存在する目的や 存在意義を軸に据えた経営を指します。
なぜ今、パーパス経営なのでしょうか。
それは、会社は一体何の為に存在しているのか? 地球が耐えられないくらいまで開発されてきたこの世の中を持続させる事と、皆の収入の源泉でもある会社の成長をどう両立するのか? という事が、ますます問われる世の中になってきたからです。東芝は、このパーパスが叫ばれるよりも随分前から、この言葉を経営理念として掲げているのです。
こんなに素敵な言葉があるでしょうか? 修飾する形容詞が無いのです。名詞だけで構成されている言葉は、人間の想像力を掻き立てます。
「人と、地球の、明日のために。」なる事とはいったい何なのか? 自らに、常に問いかけることで、我々のやるべき事が幅広く、かつ無限の可能性を持って、広がっていくのです。皆さんも想像力を働かせ、自分のやるべき事は何か、考えてみてください。
次に、この言葉を見ると力が湧いてくる、優秀かつ誠実で謙虚な人がこの会社に満ち溢れている事です。
地震や災害があっても、我々が普通に生活できるその裏に、東芝の人達がいます。何気なく使っている、ETCや改札機、電気や、クラウド、そしてデジタルのサービスを支えている 多くの東芝の人達がいるのです。
そしてもう一つ、一番大切な事は、世の中に存在しない事を生みだせる会社だという事です。
東芝から生み出された世界初は、数多くあります。私は現代の魔法使いと呼んでいます。こんな事が出来る会社は、そんなに沢山はありません。そして今この瞬間にも、新しい技術を生みだそうとしている東芝で、今日から皆さんも一緒に働くことが出来るのです。
あらためて、東芝グループへの「参加」、心から歓迎します。誠実に、謙虚に、聡明に、素晴らしい仕事を、一緒にやって行きましょう。
「人と、地球の、明日のために。」