「母乳バンク」ピジョン本社に開設へ
ベビー用品メーカーの「ピジョン」本社に、国内2拠点目となる「母乳バンク」が開設されることになった。
「母乳バンク」は1500グラム未満の低体重で生まれ、早産などの影響で母親からの母乳が十分に与えられない赤ちゃんに対して、ドナー登録した人から寄付された母乳「ドナーミルク」を提供する施設。
母乳は栄養のバランスが良く消化しやすいうえ、赤ちゃんがかかりやすい病気の予防にも役立つことから、近年、ドナーミルクを利用する新生児の集中治療室が増えてきている。
日本母乳バンク協会は、ドナーミルクを必要とする赤ちゃんが年間で7000人いると推定しているが、現在、国内唯一の母乳バンクでは年107人分しか提供できておらず、「施設が圧倒的に不足している」として、供給体制の拡充を訴えている。
来年春に「ピジョン」の支援により開設される新しい母乳バンクでは、ドナーから送ってもらった母乳を殺菌処理したり、病原菌や有害物質の検査をしたりする機器が置かれ、年間200人以上の赤ちゃんに安全な母乳を提供できるという。
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