「不正は工場長が指示」「不正行った従業員を許せない」ビッグモーターの兼重社長、経営陣の関与を否定 国交省ヒアリングは新社長らが対応へ
ビッグモーターの兼重宏行社長は、不正な保険金請求問題の報道後初めて記者会見に応じ、従業員の不正行為について経営陣の関与は全くなかったと強調しました。
ビッグモーター本社が入る六本木ヒルズ前から中継です。
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2時間にわたる会見で兼重社長は「責任は自身にある」、としながらも、「不正は現場の工場長が指示してやったのではないか」「不正を行った従業員を許せない」などと述べ、無責任ともとれる発言を繰り返しました。
――不正は認識していた?
兼重宏行社長
「板金塗装部門の不正請求問題は、板金塗装部門の単独で経営陣は知らなかった」「特別調査委員会の報告書を受け、本当に耳を疑った。こんなことまでやるのかとがく然としましたね」
――不正は組織ぐるみでない?
兼重宏行社長
「調査報告書にもありましたように、組織的ということはないと思います」
兼重社長は、調査委員会から報告書を受け取るまで、従業員による不正について「一切知らなかった」とし、経営陣から現場への不正の指示は全くなかったと繰り返しました。
一方で、問題が起きた原因として、不正が行われていた部門で内部統制が全く取れていなかったなど組織上の問題点を挙げ、兼重社長や息子の宏一副社長は経営責任を取る形で26日付で辞任すると発表しました。
26日、国交省が行うヒアリング調査では新しく社長に就任する和泉専務らが応じるとしていて、全容を解明するとともに被害を受けた客への対応や経営改革などが焦点となります。