そのゴミ…リサイクルできます! 「使い捨てカイロ」「薬の包装」「使ったスポンジ」どう変身?
地球に優しいリサイクルの動きが一層、高まっています。普段、何気なく捨てていたものでも、資源として活用できる意外なものがありました。
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問題です。「おくすりシート」「使い捨てカイロ」「使い終わったスポンジ」の中で、リサイクルできるものはどれでしょうか?
40代
「これ(おくすりシート)かな? 溶かして、何か違うものと混ぜてとか?」
20代
「カイロ!」
30代
「薬の袋!」
20代
「(カイロの中身)土みたいなもの。他のものに活用できそう」
60代
「全部じゃないの?」
その通り!全部、リサイクルできるんです。
60代
「そうなんですか!?」
この3つは全てリサイクルできるものなのです。
まず、「おくすりシート」について。
30代
「飲み終わった分、どんどんパキパキ折って、小さくなるので」
60代
「その都度、捨てているから、ワンシートそのまま残すことしない」
「我々、薬飲んでるから毎日」
富士キメラ総研によると、おくすりシートは年間1万4000トンも生産されています。使用後の汚れが少ないことから、プラスチックとアルミそれぞれに分けることで、新たな製品にリサイクルしやすいのです。
神奈川県横浜市では、一部の薬局などに回収BOXが設置されています。
第一三共ヘルスケア 上吉川奈央さん
「店舗にいらしたお客様に、カラになったおくすりシートを持参していただきまして、ボックスの中に入れていただく仕組み。お薬を買いに来たり、処方箋を出しに来たついでに、家にあるおくすりシートを持ってきていただく」
ただ、日本初の取り組みのため、今はまだ実証実験の段階です。今後、認知度を高め、設置する地域を広げていきたいといいます。
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続いて、「使い終わったスポンジ」についてです。
20代
「スポンジは定期的に替えるし、毎日使うものなので」
40代
「食器とお風呂場とお掃除。結構、消費が激しくて捨てています」
何かと出番が多いスポンジ。実は素材にプラスチックが含まれていて、リサイクルすることで、新たなプラスチック製品に生まれ変わることができます。ホームセンターなどの一部では、回収BOXを設置しました。
初めて見たという30代のお客さんは、「結構入ってますね。SDGsで地球に優しい取り組みの一つだと思うので、次来る時に早速持ってこようかなと」と話しました。
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最後は、これからの時期に出番が増える「使い捨てカイロ」です。
40代
「カイロわかんないな。何かに入れる?」
60代
「これ(カイロ)の中身って、(リサイクル)できないんじゃないかと」
実は、リサイクルできるのは暖かさのもととなる中身です。何に使われるのでしょうか。
Go Green Group 山下崇代表
「ヘドロのあるような汚い水を、きれいにできるんですね。かなり透明度はあがります」
粉状の中身をキューブ状に加工し、汚れた池などに入れて数か月放置すると、ヘドロなどを分解し、水がきれいになるというのです。
Go Green Group 山下崇代表
「お寺の池とか神社の池とか、きれいにしています。その地域で(カイロを)集めて、地域で加工して、地域で水をきれいにするような仕組みができたらなと」
現在は主に郵送で回収を受け付けていますが、今後はBOXの設置を拡大するなどして、さらに回収を進めていきたいということです。