「コメの値段が下がるんじゃないかと期待」”備蓄米”の放出決まる、コメどころでも高止まりの価格は?(宮城)
全国的にコメの価格が高止まりするなか、国は「備蓄米」を放出することを14日決めました。
コメどころ・宮城でも例年以上の価格となるなか、備蓄米の放出で状況は変わるのでしょうか?
米工房米夢・店主 千葉昇二さん
「新米がとれて値段が落ち着くかなと思惑はあったが、年が変わっても市場価格は上がり続けている」
仙台市若林区の「米工房 米夢」です。
以前の販売価格は5キロでおよそ2000円、というのが相場でしたが、いまは3500円前後に。
一方で、こちらのコメ店では契約農家から直接仕入れていることなどから、市場価格と比べて値上がり幅が小さいため、最近では関東の飲食店やホテルなどからも問い合わせが増えていると言います。
この異常な状況に国はー。
江藤農水大臣
「販売数量は21万トンとします。これは流通が滞っている、スタックしている状況を何としてでも改善したいという強い決意の数字だと、受け止めていただきたい」
国は、価格の高止まり抑制を目的に21万トンの備蓄米を放出することを、14日発表しました。
備蓄米は入札を行った上で業者に引き渡され、3月末~4月にかけて店頭に並ぶ見通しです。
不透明な市場価格が続くなか、千葉さんは多くの人にとって主食となるコメが、「適正な価格」で取引されることを期待しています。
米工房米夢・店主 千葉昇二さん
「我々も、この備蓄米放出という国の方針は注視していたが、新米の6年産というのがメインとして放出されるということで、実際のところ卸相場は放出によって若干 値が下がってくるんじゃないかと期待をもっている」