ハマス「停戦実現まで人質解放せず」 戦闘休止交渉は中断
イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘休止をめぐる交渉は中断され、ハマス側は「停戦が実現するまで人質は解放しない」という考えを示しました。
イスラエル軍は、2日もパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を続け、南部の主要都市ハンユニスで50か所以上を空爆、この2日間で、ガザ地区全体で400以上の標的を攻撃したと明らかにしました。地元メディアは、戦闘再開後の死者が200人以上にのぼると伝えています。
一方、ハマス側もテルアビブに集中砲火を浴びせたと発表、現地の映像では、イスラエル軍が迎撃しているとみられる様子がとらえられていました。
こうした中、再度の戦闘休止に向けた交渉がカタールなどの仲介で行われていましたが、イスラエルは2日、「交渉は行き詰まった」として、代表団に引き揚げを指示したと発表しました。
ハマスの幹部も中東メディア、アルジャジーラに対し、交渉の中断を明らかにした上で、「停戦が実現するまで人質は解放しない」と主張しました。
イスラエル側は、ハマスが女性や子ども17人の解放を拒否したとする一方、ハマスは、人質は兵士か元兵士だけとしていて、こうした主張の食い違いも交渉を難航させているとみられます。