スーダン“内戦”から1年 退避の日本人医師が支援継続訴え
アフリカのスーダンで、国軍と準軍事組織の間での戦闘が始まってから、15日で1年を迎えました。医療支援などを行ってきた日本のNPOは、現地への支援の継続を訴えています。
スーダンでは、国軍と準軍事組織RSFの戦闘が、1年にわたり続いていて、都市部から農村部にも戦闘が拡大するなど、停戦の兆しは見えていません。
戦闘によって国内外で数百万人の住民が避難生活を余儀なくされているほか、WHO(=世界保健機関)は、スーダンの70~80%の医療施設が機能していないと明らかにするなど、人道危機が深刻化しています。
こうした中、スーダンから退避した後も支援を続けている日本人医師の川原尚行さんが、オンラインインタビューに応じました。
川原尚行医師「悲しみで嘆いているだけでは良くなりませんので、できることをやるしかないと思ってます。理想的な世界をつくろうよということを、スーダンの人たちと日本の若い人も交えて、つくり上げていけたらいいのかなと」
川原さんが理事長を務めるNPOでは、スーダンでの安全な水と衛生環境を確保したり、妊婦と赤ちゃんの命を守るための母子保健のプロジェクトなどを進めていて、川原さんはスーダンへの人道支援の継続を訴えています。