絵本作家ヨシタケシンスケさんとNPO法人が“子どもの自殺を防ぐ”ウェブサイト開設
人気絵本作家のヨシタケシンスケさんと自殺対策の支援を行うNPO法人による、子どもの自殺を防ぐためのウェブサイトが開設されました。
3月1日に開設されたウェブサイトの名称は「かくれてしまえばいいのです」で、NPO法人、自殺対策支援センター「ライフリンク」は、死にたい気持ちを抱えていても安心して過ごせる場所、”かくれが”のような存在になれば、と話しています。
ウェブサイトの作成に携わった絵本作家のヨシタケシンスケさんは、「この世がイヤなときにあの世以外の場所っていうのがあれば、そこに一時的に避難してまたこの世に戻ってくればいいじゃないかという1つの選択肢をつくりたかった」と述べています。
サイトには、AIに悩みを相談できる場や同じような思いを抱く著名人の体験談をきく場など、9つのコーナーが用意されていて、絵はヨシタケシンスケさんがすべて描きおろしました。
2022年の日本の小中高生の自殺者数は過去最多で、ライフリンクが運営するSNS相談サイトには、毎月1万人前後の人がアクセスしています。しかし、人員の問題からアクセスに対する対応率は3割程度にとどまっているということで、新たな機能のウェブサイトをつくったということです。