ロシア軍、ウクライナ東部の要衝制圧へ向け攻勢強める ゼレンスキー大統領「状況は困難だ」と危機感
ロシア軍がウクライナ東部の要衝・ポクロウシク制圧へ向け攻勢を強めています。プーチン大統領が進軍の戦果を誇示する一方で、ゼレンスキー大統領は「状況は困難だ」と危機感を示しています。
プーチン大統領は2日、ウクライナ東部ドネツク州での攻勢をめぐり、「かつてないスピードで進軍している」と述べました。
要衝のポクロウシク制圧に向けて、急速に前進するロシア軍の戦果をアピールした形です。
そのドネツク州から300キロほど離れたロシア西部で、ウクライナ軍が続ける越境攻撃をめぐっては、ロシア軍の配置換えを狙ったものの、東部でのロシアの攻勢を阻止できず、失敗したと主張しました。
一方のゼレンスキー大統領は2日、オランダの首相との共同会見で、越境攻撃がポクロウシクへのロシア軍の圧力を弱めると信じていると述べる一方、「今のところ状況は困難だ」と危機感を示しました。
その上で、欧米から供与された兵器によるロシアへの長距離攻撃を認めるよう改めて求めるとともに、西側諸国にさらなる兵器供与などの軍事支援を求めました。