機密文書流出 米韓国防相が「相当数が偽造されたとの見解で一致」~韓国大統領府 尹大統領の訪米控え沈静化に追われる
ウクライナ支援をめぐる韓国政府内のやりとりをアメリカが傍受したことを示唆する機密文書などがインターネット上に流出した問題で、韓国大統領府は11日、米韓の国防相が「文書の相当数が偽造されたとの見解で一致した」と明らかにしました。
この問題は、アメリカの機密情報を記載したとみられる文書の画像がインターネット上に流出したものです。ニューヨークタイムズは、文書にはウクライナに武器を提供しない方針の韓国政府が、アメリカから圧力を受け内部で検討を行うやりとりなどが含まれていると報じています。
この問題について、11日、アメリカと韓国の国防相は電話会談を行いました。韓国大統領府によりますと、会談で双方は「文書の相当数が偽造されたとの見解で一致した」ということです。
その上で韓国大統領府は、ソウル・龍山に移転した今の大統領府には、かつての青瓦台よりはるかに強化された盗聴防止システムがあると主張。問題をめぐって批判を強める野党「共に民主党」について、「韓米同盟を揺さぶる自害行為で、国益侵害行為だ」と批判しました。
今月26日には尹錫悦大統領のアメリカへの国賓訪問を控えていて、韓国政府は事態の沈静化に向けた対応に追われています。