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ポーランド受け入れ態勢は 連日数万人避難

2022年3月24日 17:16
ポーランド受け入れ態勢は 連日数万人避難

ロシアの軍事侵攻後、避難者が最も多いポーランドから杉道生記者が中継します。

ウクライナと国境を接するポーランドのメディカです。軍事侵攻から1か月がたちましたが、依然として避難してくる人の数は連日数万人をこえています。

国境近くの街では、侵攻が始まった当初は多くの方がボランティアに参加していましたが、1か月がたち、ボランティアも減りました。今は、特に通訳が足りておらず、避難者とのコミュニケーションに苦労する場面が増えています。

――今も連日数万人が避難してくるということですが、受け入れ態勢を維持していけるのでしょうか?

ポーランドの受け入れ態勢は限界に近づいているとみられます。ポーランド政府は、他の都市にも避難所をつくっていますが財政面の問題も浮上しています。

市の担当者「クラクフ市が用意した予算はすべて使ってしまいました。民間会社の支援がなければ避難所は成り立ちません」

また、ポーランドを経由してドイツにむかう人が多く、ベルリンでも想定をこえる避難者が集まり対応におわれています。

一度にこれだけ多くの避難者が発生するのは、ヨーロッパにとって初めてのことで、国際社会全体でどう後方支援をしていくのかも喫緊の課題となっています。