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日本の為替介入、米議会で2日連続懸念の声

2010年9月17日 14:06

 アメリカ議会で16日、日本の政府・日銀による為替介入が国際協調を乱しかねないとして懸念する声が上がった。懸念の表明は2日連続。

 アメリカ議会上院の公聴会では、中国の人民元問題で中国政府の対応の遅さに厳しい批判が出る中、日本の為替介入もテーマに上がった。銀行委員会・ドッド委員長は、今回の介入は国際協調を乱しかねないと懸念を示した。アメリカ議会では15日に続き、2日連続で日本の為替介入に懸念の声が上がった形。

 一方、アメリカ政府は、日本の介入について沈黙を保っている。16日の公聴会でも、ガイトナー財務長官は、日本の内需拡大の必要性を訴えたが、為替介入についてはコメントを避けた。ただ、日本の為替介入はアメリカの輸出産業にダメージを与えることになり、批判的な空気が少しずつ強まっているのは事実。

 アメリカ経済の回復のために輸出倍増計画に力を注ぐオバマ政権としても日本の動きに神経をとがらせている。今後も、日本が為替介入を続けた場合、現状では議会内にとどまっている不満が一気に拡大する可能性もある。