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エジプト新暫定首相、事態収拾に意欲

2011年11月26日 8:22

 軍の暫定統治に抗議するデモが続いているエジプトで、内閣の総辞職を受けて、新たにカマル・ガンズーリ氏が暫定首相に任命された。ガンズーリ氏は25日に会見を行い、「これまでのどの首相よりも権限を与えられた」と述べ、事態の収拾に意欲を示した。

 ガンズーリ氏はまた、「軍が権力の座に固執しているなら、私は彼らに協力しない」と述べ、軍の最高評議会が権力を維持する意図はないことを強調した。最高評議会は、内閣を新しくすることでデモの沈静化を図りたい考えがあるとみられる。

 しかし、ガンズーリ氏はムバラク政権時代の96~99年に首相を務めたことから、首都・カイロのタハリール広場のデモ隊からは早くも反発する声が上がっている。

 デモ隊の数は数万人規模となっており、28日から始まる議会選挙を前に、エジプトでは緊張が高まっている。