露首相率いる最大与党、議席大幅減の見通し
ロシア大統領選挙の前哨戦となる下院議員選挙が4日、行われた。日本時間5日午前10時現在、開票率83%で、プーチン首相率いる最大与党「統一ロシア」の得票率は50.21%で、最終的に07年の選挙の得票率(64.3%)を大きく下回るのは確実となっていて、議席を大きく減らす見通し。
00年に大統領に就任したプーチン氏は、任期が切れるとメドベージェフ氏に引き継ぎ、自らは首相職にとどまって影響力を維持し、12年には大統領に復帰する構え。長期政権への評価で注目された今回の選挙では、プーチン氏率いる統一ロシアが、比例配分される議席で過半数を確保するものの、前回の選挙から50議席以上減らす見通し。
しかし、プーチン氏は4日の会見で、「国民は我々を支持した」と述べ、議席の減少が予想の範囲内だったことを強調した。一方で、メドベージェフ大統領は、議席を獲得した3つの政党に対し、課題ごとの連立も視野に入れた協力を呼びかけている。
統一ロシアは、国民の厳しい審判を受けたことで、今後、戦略の見直しを迫られそうだ。