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NY株33ドル高 3年8か月ぶりの高値

2012年2月8日 8:55

 7日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、財政危機に陥っているギリシャ情勢をめぐる報道を受けて、前日比30ドル以上値を上げて取引を終えた。

 ギリシャでは、EU(=欧州連合)などから1300億ユーロ(約13兆円)の第2次支援を受けるため、その条件となる新たな緊縮策をめぐって国内の調整が続いている。公務員と民間の労働組合は緊縮策に反発して24時間のストライキを実施、混乱が起きている。その一方で、ギリシャ政府が支援受け入れに対する合意文書を作成しているとの報道が流れたことから、市場では、ギリシャ問題に進展があるのではないかという期待感から買いが優勢となった。

 こうしたことから、ダウ平均株価は前日比33ドル07セント高い1万2878ドル20セントで取引を終えた。これは、1月の失業率の改善を受けて3日につけた3年8か月ぶりの高値を更新している。

 また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比2.09ポイント高の2904.08だった。