中国政府「台湾独立分子を処罰」特設ページを開設 台湾の民進党政権へ圧力か
中国政府は、公式サイトに「台湾独立分子を処罰する」とした特設ページを開設し、台湾の副総統らの名前を掲載しました。台湾の民進党政権への圧力とみられています。
中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は、公式サイトに「法に基づきかたくなな『台湾独立分子』を処罰する」とする特設ページを新たに開設しました。
ことし5月に就任した台湾の蕭美琴副総統ら与党・民進党の政治家など10人を『台湾独立分子』として掲載しています。さらに、台湾独立を目指す勢力についての通報を受け付ける、メールアドレスも公開しています。
中国はことし6月、台湾の独立を進める行為に最高で死刑を科すなどと規定した新たな指針を示しており、特設ページの新設により、民進党政権に対し圧力を強める狙いがあるとみられています。
一方、民進党の報道官は、「中国には民主と自由を主張する台湾の人々を処罰する権利はなく、こうした非友好的な行為は中台関係を損なうだけだ」と非難しています。