北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射の準備ともみられる動きを見せる中、韓国政府の高官が２９日、中国側と対応を協議するため中国・北京を訪れた。

　北朝鮮の核問題を担当する韓国・林聖男６か国協議首席代表は、中国・武大偉朝鮮半島問題特別代表らと朝鮮半島情勢での協議を行うため、北京に到着した。

　北朝鮮北西部・東倉里ミサイル発射場では、新たなミサイル発射の準備ともみられる動きがとらえられている。林首席代表はＮＮＮの取材に対し、ミサイルをめぐる北朝鮮の動きについても中国側と話し合うと述べた上で、北朝鮮がミサイル発射を自制するよう、中国側に働きかけを求める考えを示した。

　韓国政府は来月１９日の大統領選挙を前に、北朝鮮が新たな挑発を行うおそれもあるとみて、警戒を強めている。