アメリカ・クリントン前国務長官の後任、ケリー新長官が４日、初登庁し、新体制を正式にスタートさせた。

　ケリー長官が国務省に到着すると、職員から大きな拍手が上がった。ケリー長官は職員に向けて訓示を行い、「世界平和の実現に向け協力してほしい」と呼びかけた。

　ケリー長官「この国をより安全な場所にし、世界に平和をもたらさなければならない。あまりにも多くの紛争や殺りくが起きているが、別の選択肢があるはずだ」

　オバマ大統領が２期目もアジア太平洋地域重視の方針を示す中、ケリー長官は、特に中国との関係強化に取り組む姿勢を示している。また、内戦が続くシリア情勢や中東問題にも力を入れる考えで、初めての外遊先は中東あるいはヨーロッパになるものとみられる。