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ソチ五輪前に暗雲…爆発事件受け警備強化へ

2013年12月30日 12:50

 ロシア南部で29日、16人が死亡する自爆テロが起きたが、ソチオリンピックを来年2月に控え、プーチン大統領はさらなる警備体制の強化に乗り出した。

 南部・ボルゴグラードの鉄道の駅で起きた自爆テロでは、容疑者を含む16人が死亡、多数のケガ人が出た。現地メディアは容疑者について、チェチェン共和国に隣接する町に住んでいて、夫を治安部隊に殺された女だと伝えている。

 ボルゴグラードはソチから約690キロの場所にあり、10月にも路線バスでイスラム武装勢力による自爆テロが起きている。また、27日もソチから約270キロのピャチゴルスクで車が爆発し、死者が出ている。

 今回の事件を受けて、プーチン大統領はさらなる警備体制の強化を指示し、空港や駅での乗客の検査をさらに厳しくしているが、来年2月のソチオリンピックを前に、治安確保への懸念が高まっている。