×

中国“南シナ海外国漁船操業規制”米は批判

2014年1月10日 22:02

 中国と東南アジアの国々が領有権を争っている南シナ海をめぐり、中国側は今月から外国の漁船の操業を規制する法律を施行した。これに対し、アメリカは、「挑発的だ」などと批判している。

 南シナ海に面する海南省政府は漁業に関する法律を改定し、今月から施行した。それによると、外国人や外国の漁船が漁や調査を行う場合、中国側の許可を得るよう義務付け、当局の公務を妨害した場合には刑事責任を追及するなどと定めている。

 これについて、アメリカ国務省は9日、「中国は何の説明もしていないし、国際法上、正しいとの根拠も示していない」と中国を批判、「挑発的で潜在的な危険性を含んでいる」として、緊張を高める一方的な行動を避けるよう求めた。

 これに対し、中国外務省は10日の会見で、「中国の法律には問題はなく、読解する人の心に問題がある」などと反論し、アメリカを批判した。

 去年、中国が一方的に設定した防空識別圏に続き、新たな火種となる可能性もある。