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イラン合意実行、欧米は経済制裁を一部緩和

2014年1月21日 6:42

 イランが20日、高濃縮ウランの製造停止など合意を実行に移した。これを受け、欧米側は経済制裁を一部緩和した。

 IAEA(=国際原子力機関)によると、20日、IAEAの査察官がイラン国内の核施設を検証し、核兵器につながるおそれのある20%の高濃縮ウランの製造を停止したことなどを確認した。イランと欧米など6か国は去年11月、イランが5%を超える濃縮ウランの製造停止や製造済みの高濃縮ウランを薄めるなど核開発を縮小する見返りに、欧米側が経済制裁を一部緩和することで合意していた。

 イラン・ナジャフィ大使「欧米側が合意を実行に移すことを期待し、注意深く見守っている」

 これを受け、EU(ヨーロッパ連合)はイランからの石油化学製品の輸入解禁など制裁の一部緩和を決め、即日実施した。

 EU・アシュトン外交安全保障上級代表「この流れで適切に十分に、包括的に問題解決に取り組むべきだ」

 また、アシュトン上級代表は、その包括的な問題解決に向けて数週間以内にイランと協議する意向を示した。